MISSION/
ただのみきや
く小さないのちであっても
すずめたちは飛び去った
後には小さな足跡がいくつも残されていた
それは白い雪に書かれた一遍の詩
いのちで刻まれた言葉
だから書く
言葉を解き放つ
名を馳せることがなくても
立派な本を出すことがなくても
誰かが読む
そして心に何かが始まる
たとえそれが小さな波紋であっても
わたしがすずめの足跡を見て
この詩を書いたように
《MISSION:2011年12月》
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