ひとりじゃないクリスマス/はだいろ
きの結婚だし、
三日もいっしょにいると、
いやなところがあぶりだされるものなのだろうか。
よくわからない。
もっと若くて、もっとやさしくて、
もっと性格のよい女なんて、
山ほどいるような気もするが、
そうゆう問題でもないのだとういうことは、
さすがにぼくもわかるようにはなったけれど。
朝、彼女がなかなか起きないから、
ジェイムスジョイスの小説を読んでいたのだけど、
今日はほんとうに、
ダブリンの小市民の悲しみがこころに染みた。
帰り際、
今日はお酒飲んじゃだめよ、
と言われたけれど、
もちろん、
ビールをもう飲んでいる。
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