賀春/ヨルノテガム
 


 鉛筆の空が流れます
 無口の泉へ辿り着きます
 筆談で自身を崖へ呼び出し、
 まずは落下です
 落ちた所の貝殻へ嘘を
 覚え込ませます
 言葉の森林で首を縊ると
 フクロウの鳴き声が耳から
 離れませんでしたか?
 三日月と絵の話で盛り上がります


 *


 冬の嵐が酒を飲み
 いびきをかいて寝ゲロで
 しょんべん温泉です
 仲間の吹雪は暖炉へ
 薪をくべ、そのままうたた寝
 前髪を程よく燃やします
 みかんの付いた しめ飾りが
 コタツでずっと眠りっぱなし

















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