スマホ(お利口な多機能型携帯電話機?)が犬橇を曳いてゆくね/
あおば
年の塾講師は投げやりな調子で投げやりな企画書に目を通す。
橇を牽く犬だって、訓練しなくては積雪中突破などは覚束ないのだ。今日も天気予報とスマホの電池を確かめてから犬橇の訓練に出かける。外は吹雪いているが、それが少しも苦にならないように臆病な犬たちも加え入念に走らせて、馴らし、走ることが、橇を牽くことが楽しくなるように絶え間なく訓練する。
「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作
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