空転突飛腹八分目/
ただのみきや
それぞれに様々な「ことば」が書かれた無数の箱の前で男は沈思する 名詞 熟語 接続詞 形容詞…吟味に吟味を重ねた末 男は箱を積み上げて建物を建て始める
実存の子宮に眠る
碧き焔の罌粟 時
間のゆらぎに波長
を合わせ切れない
いきり立つ平和は
振動の背中を捉え
崩れ落ちる 天空
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