おしまいの女/はだいろ
 
る。
やってきた女の子は、
期待はしたけれど、
いつものように、
やや期待を外れて、
それでもまあ、悪くはない子だった。
可愛い子に、
騎上位でスマタをされると、
あっという間にいってしまった。
時間が、
いつものように余ったので、
初めて見たという、
レコードを聴かせてあげる。
レコードが、
A面が終わったら、
裏返すということを知らず、
びっくりしていた。

すべてが、
いつかあったような出来事で、
いつか帰りたいような夜だったような気がする。
今から眠って、
ほとんと寝ずに、
仕事へゆく。
ああ、これでおしまい。
そして、また、
違う方向へ、ぼくの欲望を向けてゆく。
これでオシマイ。





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