感覚遊泳/ただのみきや
 
アイビーが空間を探っている
感覚だけをたよりに 
つかまえて 己のからだを寄り添わせ
まだ見ぬかたちを具現しようと
精一杯手を伸ばし
探している

探している わたしも
この感覚だけをたよりに
つかまえて 己のことばを寄り添わせ
見えぬ詩情を書き記そうと
暁を待ちわびる鳥のように
こころ澄ましながら
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