泣くな/
晝
散らかった川を横目に
私は今日も生きています。
ビニールやタイヤの花が咲き
ゴミにまみれたおっきな川を
眺めるじじぃの顔が淋しかった。
少しだけ父親に似たその顔は
ひどくやつれて遠くを見ていた。
じじぃよ、その川は戻りはしないよ。
なんにも飛び抜けないこの町で
唯一飛び抜けてる川なんだから。
じじぃは泣いてた。
私には 関係ないけど。
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