詩の学校/服部聖一
 
私は力まない
私は何かを失わない
私は息詰まらない


まず、大きめの手のひらに、しっかりと握れるくらいの掌の丸く平べったい石を捜す。
水切りは静かな水面が広がるところがよい
たいていそのようなところには、すべやかな石が散らばっていて
大きさと気に入ったカタチの石はいくつかまとめて左の手に持つ
右の人差し指をその石の端に、カギのように丸く引っかけて
軽くステップを踏んでサイドスローでスナップをきかせて投げる

水辺というのはとても分かりやすい場所だ


私は困った問題を持ち帰らない
私はがんばらない
私は 私のまま
いっしんに私の中の印象と向きあう
私は私自身
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