ぬけるような青空の下で/天野茂典
 
スしてくれた
   大人がすることをまねて(教えてもらって
   何とかできたが 山道を歩いてくる人の音を聞くと
   すばやく隠れた 自分たちがやっていることが悪いことだと
   そのとき思った 小学生でも立つのだ
   挿入出来るのだ でもなんだか山を汚しちゃったようだった
   ぼくの初めての経験である
  

   いまその少女の行方はわからない
   分かろうともしない にがい味がするからだ


   ぼくの住んでた家はいまファッション・ヘルスの館になってる



           2004・11・26
戻る   Point(1)