辛いときは目を閉じる/桜 歩美
 


夢が破れて

でもまた次の夢が出来て

それも破れて

何度も何度も夢を見るけど

どうしても思い描くようには生きられなくて

苦しくてもがいて

辛くて泣いて

それを繰り返して生きて

どうしても辛くて

生きるのさえ諦めたいと思うことも

幾度もあった



だけど

ここに生きているのは

心の中に希望というものがあったから

その希望は

目の前に在る守るべき命が与えてくれた

生きていれば希望は永遠に消えないと

教えてくれた

生きていなければ希望さえ持てない

だから生きていくのだ

希望を忘れず

辛いときには目を閉じて

それは決して逃げてるんじゃない

辛いを耐える技なのだ



誰しも真正面から辛いことにぶつかったら

心が潰れる

だから辛いことからは

心を守らないといけない

そうして希望やちっちゃな嬉しいことを探すことが

幸せを探す最短の道




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