リバー/アナログ/茶殻
約束をポケットにしまいこんで
あふれさせているの
【バスが少しずつ膨らんでいく】
【浮かぶ】
【風に泳ぎごろんと転がる】
未来都市の哲学に向けて
ごろごろとまわるキャタピラ
聖母の子宮から滴る雫を
プラスチックに変えていく
【密林から現れた風船】
【革命が始まった】
【月が急いている】
強いものも儚いものも
潮流には抗えないまま
単純なものへの憧れが
頑丈な骨の傘を吹き飛ばしてしまう
雨の降らないビルが燃え続けていて
定点観測のカメラは昨日のコピーを映した
カプセルから這い出たものは
全部灰になって
散り散りになる
精密なドキュメント
そういう夢
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