詩と宿命/yamadahifumi
 
詩は宿命と共に在る

もし、君に何の宿命も無ければ

君が日常の雑事と欲望に埋もれているならば

君から詩は生まれないということになる

日常の中で、人と違う痛みを感じなければ

自身にかかった麻酔と暗示を解いて

肉をえぐる痛みとその喜びを痛感しなければ

詩は君からは生まれないことになる

詩は君の宿命と共に在る

君が自身の宿命を生み出さなければ

詩は永遠に"遊戯文学"に留まるだろう
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