入り口/yamadahifumi
 
優れたものは

君を入り口まで導いてくれる

だが扉を開け、その先を歩くのは

あくまでも君の仕事なのだ

終わりはすぐそこにある

君が過去を振り返れば すぐそこに

君がどれほど優れた人物だろうと

君がどれほど美しい女性だろうと

君に死は必ずやってくるだろう

だから君は君の死を

始まりにするように生きねばならない

人が君という入り口に手をかけて

先に進めるように
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