虹いろの彼方へ/アラガイs
 
らない服装をした恋人たちには薄々覗かれていると気づいていた。その黒幕が1?にも充たない土地の所有者であるならば。
できるだけ都会から離れたいね。
呑気にアルプスしたい二人がきらきらと地味な飾り付けをした麓の出入り口から高価なラブホテルを探し求めにやって来た目的は……(ねぇ 浄化されたいからわたしを壊してよ)青いひげまつげが暖色系のおんな。(壊してから浄化されるんだろ)男には刈り取られた坊主あたまの悲劇が隆々と伝わってくる。(どっちだっていいわ、わたし、もう一度いきなり生まれ変わりたいの…)

いよいよ新しい年が明けようとしている
完全無欠に崩壊した人々の群れが目指す場所は、中途半端な下
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