師走に思うこと/一 二
ロリコンになって五回目の冬がきて
年上の人に恋をしていたことが
俺のみが知る苦い思い出となって
七回目の冬がきて
その人の娘を直視できなくなった
五回目の冬を越えようとしている
俺は、これからも
自分に正直に生きたいと思っている
だけど死ぬまで、この感情と付き合っていくのは
正直、しんどいと思う
だから色々と
これからのことを考えていきたいと思う
考えて考えたところで
答えが出せるとは限らない
考えて考えたところで
その答えを好きになれるとは限らない
考えて考えたところで
その答えが正しいとは限らない
何より
考えている途中で
答えを出す時は来るのだろうけど
それでも
それまでの時間を無駄にしないように
大切なことに
鈍感になってしまわないように
だって大人になるための時間は
あまり残っていないのだから
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