流星群/雅寛
 
おはよう。アインシュタイン。
貴方が恐れていた通りの終わりが今、やってくるよ。
良い朝さ。きっと良い日になるよ。
僕等は神の体内に巣食ったウイルスだったのかも知れない。

自然を使う事を覚えて進化してきた。
だけど、何時の日か生きる事に夢中に成り過ぎたんだ。
この星に生きる事に何の意味が有ったんだろう?
何時もと変わらぬ朝に、誰が終わりを知り得ただろうか?

降り注ぐ、真昼の空に流星群。
夢と見間違うまでに甘美な終わりを。
降り注ぐ、ミサイルの空を拭って。
僕等、この星に何を残せた?

責めないで、アインシュタイン。
僕等少し、自分勝手で弱過ぎただけなんだ。
今日
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