長い詩を読んでいる/竜門勇気
 
きでいられたかもな
声はこだまする
こだまで気づいた
俺は叫んでいる

どろり霧だれ落ちる夜
糜爛のように街灯がなる大樹
全ての絶望がここにあっても
全ての希望がここにないと言えるだろうか
同じように逆は?
僕は望まない
きっと罪深いんだろ?
どうせ償わされるんだろ?
差し出した手のひらに注がれる黄金
重いだけのぬくもり
正気にはもう戻れない
壊されるだけの構造だ
石積みだ 紅葉だ 種付けだ 



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