「カリヨン」+「ケロヨン」/乱太郎
 





「ケロヨン 」

               あおかぜかおる

さっきまでの恥じらいは
何処に

さっきまでの純真は
消えてゆく

そばにいるのはペコちゃんひとり
マンモスの言葉の化石
暴風がぶっ飛ばしてきて
蜂蜜になった僕ひとり

これから何処の店入ろうか
すすきの

これからは隠せないはずはない
悶々もともに

傍らに携えているのは切符一枚
遠くで汽笛が鳴る
幸福行きに乗って
白い骨になろうと僕ひとり


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