クロスロード2/……とある蛙
 
深夜、満月が天空に輝き道路脇のトウモロコシ畑の背の高さに道路脇が深い闇となっている。そんな道を一人歩く男。そんな夜、大きな棕櫚の樹に向かって歩きだす男。

棕櫚の樹は国道16号と県道の交差点に大きな枝振りを広げて
暗い影を道に落としている。その闇の中に奴はいて、彼に手招きをする。奴に顔はない。奴をよく見るとそこは闇で、闇がケープの中にある。人型の闇。男は何やら奴の持ち出した羊皮紙にサインをしていた。


それから40年 成功もせず失敗ばかり

十字路で会ってに交わした契約は
今では反故になりそうだ、
しかし、これから先の道行きに
指針となるはず 悪魔の言葉
後生大事に抱えた
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