群青の夕景/吉岡ペペロ
 
新幹線の車窓が

群青の夕景に支配されている

そこにはスーツ姿のぼくが

影のようだ

目線よりしたの建物たちが

ミニチュアのように見える

目線よりしたの建物を

勝手にミニチュアだと判断してしまうのだ

ぼくの脳はだまされている


傷やその傷の痛み

荒み

苦しみ

そこからの救われ


新幹線の車窓が

群青の夕景に支配されている

そこにはスーツ姿のぼくが

影のようだ

目線よりしたの建物たちが

ミニチュアのように見える

目線よりしたの建物を

勝手にミニチュアだと判断してしまうのだ

ぼくの脳はだまされている






戻る   Point(5)