道化師/梅昆布茶
 
この道の終わりは何処にあるのだろう

子供達が手を降って遠ざかってゆくけれど

老いた道化師には風が吹きぬけるだけ


サーカスのテントは既に無く平原には担たんと陽射しが映える


忘れかけた記憶のなかで輝いている幾多の笑顔が甦って

こゝろをほぐしてくれるのだろう


道は道としてある

誰かを誘うように導くように

そして生きとしいけるものの気配を辿り続けるのだ


この道を追う果てに希望の光りを放ちたいのだが






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