僕と彼女と月/
竜門勇気
けど信じられない現実がお邪魔してくる
両耳から
僕が嘘だと思いたかった言葉がなだれ込んでくる
何度も悪夢だと気づくのに
まだ一度も目が覚めたことがない
暗い道にはいつも
月がでていて
なんの目印にもならないけど
たまらない愛しさを感じてる
本当は月じゃなくてもいいさ
暗い道を想像するとき
まだ道を見失うほどじゃないのは
想像の外側に月があるから
生きていよう
感じていよう
僕の内側では
暗い世界をちゃんと暗いまま照らしてくれる光がある
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