夜道ー道8ー/……とある蛙
 
昌平坂から明神下へ
歩く夜道のその先に
いつも馴染みの赤提灯
一杯機嫌のお銚子の
もう一本のお調子者

明神下の居酒屋は
いつも馴染みのの客ばかり
飽きもしないで同じ酒
升で飲もうか燗付ようか
それともコップで煽ろうか

飲んで飲まれて飲まれて飲んで

行き着く先は天神の
大きな鳥居のその先に
自分の行く先
色街湯島
縋る女房を振り払い
   (ほんとか?)

そのまま茶屋にしけ込むか
それともそのまま帰ろうか
明けの女房は般若顔
赤ら顔して帰れない。
嘘をつけない甲斐性無し

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