煤けた夜/
ホロウ・シカエルボク
、たぶん派手にもどしている時にもう目をつけられていたに違いない…俺は何もかもをそこに残して歩き始めた、閉じられたダイナーのドアにもたれていると、バカみたいな話だが涙が滲んで仕方がなかった、きっと海が近いせいだよ…もうそこを後にしなけりゃ、そこではもう何も飲むことは出来ないぜ、判っているんだけど…
薄汚い野良犬がびっこを引きながら俺の前を通り過ぎた、あいつのあとをついて行ったらどんなものが見えるだろう、と俺は考えていた
夜が明ける
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