御伽話その4〜平凡〜/永乃ゆち
にリオのカーニバル。みたいな?」
「・・・・・・・」
「なんだよー。向井くーん!!」
妻はやっぱりちょっと変わっている・・・。
でも、そんな妻が、僕は大好きなんだ。
平凡な僕がちょっと特別な存在になったような錯覚を起こす。
妻は愛情表現が豊かだから。
やっぱり僕でなければだめなんだと
思わせてくれる。
居てくれるだけで良い。
何もしなくて良い。
ただ僕のそばで、生きていて欲しい。
僕たちはシーソーのようなバランスを保って
愛し合ってる、きっと誰より平凡な
男と女なんだ。
**
君が空を見上げる時
僕を思い出せるよう。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)