YUME/
唐草フウ
・・・
徐々に拍手
やがて喝采
そんなふうにして雨が
ふりやまない
かなしくない
矢印が斜めに
さしこむ窓に涙
いえ、ここはみずのくに
・・・
そらに昇ってゆく人は
くつを脱いでゆくので
いくらか荷が軽かろう
その落ちてくる靴を
わたしはいくつ
注目できるだろう
それとも簡潔に
こつん あれは
松ぼっくりかもしれない
だきしめる あなたを
ほらぬくもりはこどくのなかを歩いて
近づいている
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