自転車、僕が手のひら一杯に握れる程度の永遠と、白夜。/雅寛
なかったのかな?」
冗談気味に言ってみる。
僕等何で、出会って、愛し合ってるんだろうね……、違う性と言う名の下。
夏の太陽がキラキラと照らす。
君と二人で(まるで夢の様なシュチュエーション。)、微笑い合って。
白夜の下、一握りの永遠を世界の果てに。
「このスピードで、太陽が溶けてしまう所まで行こう。」
詩人気取りで言ってみる。
君と二人、非生産的な二人と言われても、神に嫌われても、ずっとこのままで居よう。
自転車の輪はカラカラ回る。
僕が後ろで(君より軽いって事?。)、君が前で。
夏の太陽の下、何処までも行ける気がして。
夏の太陽がキラキラと照らす。
君と二人で(まるで映画の様なシュチュエーション。)、微笑い合って。
誓いを胸に、一握りの永遠を世界の果てに。
目を覆う通り雨の様な薄い膜、濡れた瞳。
オカシイね。幸せなのに、何で泣いてるんだろう……。幸せ過ぎて?
何か嘘みたい。
ねぇ、こうやって二人自転車漕ぎながら世界の果てまで行きたいけど、
……少し疲れたからさ……、
君に、抱きついても、良いかな?
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