「大安吉日大寝坊」自由律十篇/faik
 
儚くも逞しくもない雑草


卑屈になるには育ち過ぎた


真綿で自殺を図るような詩人


歯に十二単着せてスマイル


まだ息が白くないから秋だ


劇的な何かを待ち望む内に朝


拭いきれない幼稚な期待


記憶の中を一巡して改ざん


誰に対して気取っているのやら


大安吉日大寝坊
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