ねxt/竜門勇気
思い出の数を数えてしまう
指を折っている間は
少し幸せだった
両手を握ってまた小指から
ベッドに寝転がったまま
天井に光の帯が回転するんだ
どれだけ時間が経ったっけ
窓の外は雪が降って
雨が溶かす
また次へ次へ
僕だけ置いてく回転木馬
この部屋の中で
妄想を生産し続けるのは
本当に気持ちがよくて
もう二度と飽きそうもねえや
痛みの数を忘れてしまう
やり方だけはいつまでも消えないのに
いつかきっとこんな気分から
抜け出す日が来るんだとか
夢物語の中で
君のことを考える
僕は今たぶん
これ以上無く正しく壊れてる
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