Sendai Huyu/長押 新
 

末必の故意か、
冬が突然現れる
その窓が閉められる、
夜明けに似ずに、
永遠が恐ろしいのは、
未来に言及しているからだ
窓/窓/窓/
手で開かねばならない、
電車の中では、
自由が銘々に、
永遠を殺している
或は永遠が、
自由を殺している
冬だ、
そして私の順番に抜けていく魂
閉められた窓の中にも、
皮膚の裏側にも似た
ぬるぬるする仙台のやさしさ
身体的な存在としての、
仙台のやさしさ
女の骨が電車の中で
揺れている

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