Sendai Huyu/長押 新
眠る隣人、
或は起きている隣人、
大体は同じように生きて、
人間を取り巻いた朝が、
いよいよ始まる
もっとも盲目的な自由へ
順番に抜けていく魂、
もの言うことなく開かれた
濃厚とさえ呼べる自由、
窓/窓/窓/
東北では寒さで、
それが閉め切られていた
あの女たちは、
テストステロンが多いのか、
髭を生やして成功している
仙台駅で鳩に餌をやる、
ホームレスも髭を生やしている
感情の残骸が、
下半身から垂れ流されている、
見知らぬ人に、
助けてください
と言われたこともないまま
また口にすることもないまま
ああそうやって老いる
若い人が町を捨てては、
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