太陽の林檎/
うずら豆
健やかに
太陽を浴びて健やかに
林檎は輝く
突然の風塵に出会うまでは
傷ついた林檎は
叫びの蜜を流し
やがて打ち捨てられ
谷底に堕ちる
それでも林檎は林檎たらんとし
凜として太陽を仰ぐ
いつか谷の雪解け水が
その傷を癒すだろう
そのときはゆっくりおやすみ
林檎の証は
太陽がちゃんと知っている
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