十一月のギフト/キメラ
暗いフローリングに寝がえる
サザンの古い歌を聞いていた
選択は虚無以外の黒い躊躇を燃やし
十一月のギフトは
途方も無く吸い殻に砕けた
俺はイカれちまったのかもしれない
【酔いしれる】よ
俺を犯せ
たとえそれが毒でも
お前の指で流し込んで溶かす
蜃気楼じゃない角を
尖らせながら叩く風は優しくない
窓枠をカタカタ鳴らし
簡易な白い壁を壊し
俺は積み上げながら
眩暈う
星屑のメリーポニーをめぐる
飽きちまったんだ
空間は恐怖とか
憧れの音律で誰もが砂鉄の色を選ぶ
選んで広く荒廃した残骸の始末を
傷
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