世界にはどうしてこんなにたくさんの音が溢れているのだろう/ホロウ・シカエルボク
 
をあからさまにして見せる、その歪みの中に何がある、その舗装の下に、そこにはきっと俺たちの手に負えないようなものが埋もれているんだぜ、そいつらが涎を啜る音が聞こえるだろう、世界はいつでも鳴り続けている、美味い珈琲が飲みたいな、存在はまだ打ち込まれた釘の様で、俺はまた知らぬ間に目を見開いて何かを聞こうとしている、雨は相変わらず降り続いていて、スピーカーから聞こえるアコースティック・ギターはいつの間にかベーシックなアルペジオに変わっている、そして時は鳴りながら堆積していく、それは隙間なく積もっているのに、思いだそうとすると何もなかったみたいに思えるんだ…雨がまた強くなり始める、ループサウンドの中に日常は放り込まれている。



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