青空の刃/さすらいのまーつん
 
よ わたしはそれを断つのだ

私は太陽の子宮から
研ぎあげた光で出来た 無数の刃を取り出して
地上を蝕む罪の種を断ち切る それはなにも 眼に見える影ばかりではない
お前たち人間も含めた命の中に潜む 目には見えない影をも 断ち切るつもりでいる

詩人気取りの若造よ 貴様をその目撃者の 1人にしてやろう
今日は怒りの日 影の潰える日 罪の暗さに慣れたお前たちの目が 私の栄光を見て潰れる日だ
私に体がないと お前は信じていたのか
私に言葉がないと お前たちは信じていたのか
お前たちの流す全ての涙に 哀れみの雨粒1つ届けない ただの傍観者に過ぎないと そう信じていたのか

私は怒
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