ふいにずる休みを思い立って/青井とり
 

ふいに思い立って
ずる休みをした
一日ゆっくりしよう
そう思い
ふかふかのベッドで
真っ昼から寝てやった
勝手きままに寝てやった

まどろみから覚めれば
窓の外は薄やみ
ひょろりとした電柱の影が妙にもの寂しく見える
お前いつから
そこに立ってるんだ
そこで見ているんだ

ふいに時計がなる
なんだ そうか
まだ四時じゃあないか
秋の日はずいぶんと短い
そう思ったら
ふいに寂しくなった


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