系統樹/yuko
 
tion)壊れた
認知(なにも知らない…)
臨界する
いきものたちはみな
森の中で生まれたのです
断片が、(由来を
同定して)降って、
降って、降って(音楽は
終止線を、(生まれなかった、
待たない (変異体?
違う!(名前が
ない(彼女は、
春に降る雨のようで

「額縁、」
を越えて溢れ出した床
を見つめ続けそれ
は白くなり黒くなり容れものはひとつ
しかなくて
眼球が乾いてしまう
音の
氾濫(底面に繁る)
本当を(ごめん
なさい、)
知らない(高い、
彼女は  低い)
わたしじゃない森が、
(平面?)流れて
いこう
(半音だけあげる、)
「世界、」
自殺して

繋いだ指先は濡れている
球根に
齧りつく娘たち
(甘く、滴り、)
生きものの気配を縫って
しらしらと
梟が飛んでいく
わたしたちの血を吸って
繁殖したfamilyportrait
滲んでいった彼女たちの輪郭
充満する

影はなくみんなひとり
遊ぶ

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