闇のさなか/
 
夜が落ちてくる
夕闇の秋

空に残る青の名残
雲の陰影
輝き始めた三日月と
まだ小さな一番星
切り取られたような山際に
影絵のような樹木達

光と影の混在は
もう指先まで押し寄せていて
わずかに存在する
闇の中でも
生きている
自分自身を確かめている




戻る   Point(4)