孤独なランナー。jackson brownによせて/梅昆布茶
 
何も無い誰もいない音も光りも

白い道がただ続いているだけ

何時からこの世界にいるのだろう

遠い昔のような気もするし


君の声が聴こえなくなって幾度か宇宙は生まれ変わったから

ぼくもちょと新しくなったよ


昨日隣の星が爆発していなくなってしまったけれど

僕は生命という何かの代替物を借りて生きている


狂気は美しい花嫁

愛は酸っぱい林檎


つながりの無い文脈の中で立ち尽くすのは誰

果てしない物語を読み解くのは魂


遠い夏のにおいを

なつかしいぬくもりのなごりを

いま秋の空へ解き放って


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