マドル・へディド/
DNA
た
わたしたちの生誕の日を祝うなら
ずっとずっと奥のほう
あなたが想像するなかで
もっとも涼やかな風の吹く
真白い洞のなか、
ちいさなロウソクの炎を
そっと吹き消してくれ。
息をきらし、
あたらしい 果実の響き
遡行する一瞬 よろめくからだで
袂を分かつわたしたちの 息遣い
だんだんと 荒れてゆく。
水底のほうから さらに明るみ、
導きの灯の、撃墜。
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