出さない手紙/
森の猫
あなたの書くものに
目を通すのは
もう日常になっている
そして 感じたままを綴ることは
出さない手紙のようだ
返事もなければ
読まれることもない
いつまで続けるのだろう
あの思い出が
風化するまで?
あたしが炭化し
ボロボロと崩れるまで?
確証なんて何もない
ただの思い込みだ
虚しくて痛いのに…
また今日も
書いてしまった
手紙
戻る
編
削
Point
(8)