靴下/草野春心
 


  ついさっきの
  出来事のよう



  ばか、
  しね、
  どっかいけ、
  泥水のような言葉の
  あてのない応酬



  道端で
  ながい雨にぬれた
  使いみちのない
  片足だけの靴した



  それが
  二人の終り
  きこえてる?
  つい
  さっきのことのよう




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