ある夜のできごと/
ヤマト
「寒い寒い」
と言いながら
君は服を脱ぐ
「まったくだ」
なんていいながら
僕も服を脱ぐ
どこの雪山でもない
関西の片隅で
僕らは
お互いを確かめ合うように
確かに
しっかりと抱きしめあう
どんな暖房よりも暖かい
「君」
をただ抱きしめる。
戻る
編
削
Point
(1)