交わすひと/恋月 ぴの
に何故かほっとするわたし自身に気付く
※
神さまとか永遠って軽々しく口にしてはいけないよね
それって、それぞれの心うちにあるものだし
誰かに押し付けようとしたって
心の扉は固く閉ざされてしまうだけ
ノックは無用
ひとの心うちにはお地蔵さまというか
ご先祖さまの眼差しにいだかれているのだから
やっぱ大切にしないとね
ご都合主義でもかまないから
気が向いたときにでも感謝したりして
※
落ち葉みたく降りつもった言の葉
かさこそ何やら囁いて
どこかに置き忘れたはずのまごころは
胸元のポケットにこっそり隠れてた
あれれ、こんなにも恥ずかしがり屋さんだったのかな
秋って素敵なんだから
ないしょはないしょ
誰かに話しちゃ、叶うものまで叶わない
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