交わすひと/恋月 ぴの
 
に何故かほっとするわたし自身に気付く




神さまとか永遠って軽々しく口にしてはいけないよね

それって、それぞれの心うちにあるものだし
誰かに押し付けようとしたって

心の扉は固く閉ざされてしまうだけ

ノックは無用

ひとの心うちにはお地蔵さまというか
ご先祖さまの眼差しにいだかれているのだから

やっぱ大切にしないとね

ご都合主義でもかまないから
気が向いたときにでも感謝したりして




落ち葉みたく降りつもった言の葉
かさこそ何やら囁いて

どこかに置き忘れたはずのまごころは
胸元のポケットにこっそり隠れてた

あれれ、こんなにも恥ずかしがり屋さんだったのかな

秋って素敵なんだから

ないしょはないしょ

誰かに話しちゃ、叶うものまで叶わない




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