君の現代詩が、風に吹かれて飛ばされていく/番田 
 
友達の奏でる音楽
目は いつも 虚ろだった
私は 一人
川面を 漂う


その きらめきを
その楕円を
周囲の斑点の中に見て 漂う


対岸に 野球少年
川の向こうに 東京が見える


雲が 形を変えては
次の季節を運んでくる
きっと それは 新入社員たちの
濁りの無い 希望の目



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