眼球を刳り貫き放り投げるバイト/かいぶつ
僕の右手はいつも深爪で
それはバイトの関係上しようがない事で
いつもクッキーの缶の口に貼られた
シールを剥がすのに苦労したり
痒いところに手を伸ばしても
いまいち、こう、快感がなく
ついつい手元にあるペーパーナイフで
ポリポリやるんだけど
たまに、力加減を誤って
痛い目を見たりするんだな。
そもそも僕のバイトってのは
ちょっと特殊で
言ったら、まぁ、夜の仕事なんだけど
僕も一応、学生ですから
昼は真面目に大学の授業受けて
放課後はそれなりにバイトでもして
クラスメイトに飲みに誘われでもしたら
ほどほどに付き合える程度のお金は
持ち合わせていたいなっていつも思
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