夜の実/
はるな
あれ以来
すっかりしなびた果実に
水をやりつづけて
きみの指は
完ぺきにふやけてしまった
(夜よ
やさしさは
こんなにも目に見えるのに)
きみは
まだ自分が
強い人間なのだと
信じきっている
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