夢の跡/faik
 
忙し過ぎる




例えばここに

この想いを叫ぶ為の

相応しい言葉があるとして


その言葉を紡ぐ為の

相応しい道具があるとするなら




それで果たして

あたしが抱えている何かは

報われるのだろうか


楽しく過ごせるものなのだろうか




いいや。

それは得てして

望むべきものではないのだろう



形があろうが

なかろうが

所詮あたしの身体には

ゴジッパーセントの

さすらいの血筋が

引かれているのだから




だから今日も

ここにこうして存在するのは


君が苦笑(わら)い

あたしが造笑(わら)う


ただそれだけの日常です

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