手遅れ/AKiHiCo
わたしはひとり
わたしはおもう
大切なものは何かと
こころのなかは
からっぽ
だれもちかづかないで
わたしがひとり
りかいはいらない
この涙の意味を知る必要はない
あの頃に戻れる訳もないのに
母の面影はあちらこちらに散らばって
思い出を残したまま煌いているというのに
母はもういない
どうしていないのか判らない
どうして母でなくてはならなかったのか
全てが理解出来ない
わたしのおかあさん
わたしのおかあさん
いくら泣いても母は還ってこない
いなくなってから初めて
偉大さと優しさを知ったから
ありがとうありがとうありがとう
わたしはひとり
わたしはおもいだす
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